2005年(平成17年)4月2日(土)に、奈良大学の入学式に参加してきました。
美嶋は法政大学の卒業式には出席した経験があるのですが、
入学式ってのは仕事のため、行ったことがありませんでした。
なので、大学の入学式ってのは是非一度体験してみたかったんです(笑)
この入学式。入学金&学費を振り込んだヒトじゃないと参加できなかったのですが、
ワタシがこれらを払ったのは参加するほんの10分前(ははは)
今は便利な時代になったもんで、コンビニでも支払いができるんですのよ(おーほほほほ)
なので、朝イチで銀行から金を下ろして、コンビニで支払い、いざ本学へGOです。
美嶋@奈良県民は、奈良大学の場所だけは知っていましたが、その敷地内に入るのは今日がはじめて。
ちとドキドキしながら、防風林みたいなボウボウの生垣(?)を抜けると、どどーんと
聳え立つ(←ややオオゲサ)校舎。薄いピンクのタイルを貼った統一感のある校舎群。
それを初めて見た瞬間「おおお、テーマパークみたい」とか思っちまいました。三角
お屋根の下がチケット売り場で(笑)、エントランス風の建物だし…。うーん。
大学を「4年間の遊びの広場」と考えるならば、こういう夢のある建物もヨシなのかも(苦笑)
法政大学富士見校舎の、立て看板と、汚い校舎に慣れてしまっているせいか、
奈良大学の校舎のとぉ〜ってもキレイな校舎に、ちょっとびっくりです。
なんだか、テーマパークのエントランスみたいでしょ
行ってみるまでは「アタシなんか周囲の新入生よりもずっと年寄りだし、
すぐに通信教育部ってわかるよね」とか思っていましたが、
実際に行って見ると、構内には新入生のパパや、ママや、ジジや、ババ(おーい)もたくさんいて、
どのヒトが学生なんだ?状態。そりゃ、二十歳前後で、似合ってないスーツ姿は新入生、
ってのはすぐ判るけど、今年からこの大学には「通信教育部生」ってのがいる以上、
二十歳前後の年代に納まらない『学生』がいることも真実だからして。
確かに、スーツに着られている若者に付き添っている、男のヒトはおとーさんなんだろうなあとか、
おかーさんなんだろうなあってのは判っても。一人でいる、年配のヒトとかは、
さて、学生でしょうか?保護者でしょうか?ってなもの。
スクーリングならば「即学生」だってわかるんだけど、入学式となれば家族同伴でも
来るだろうし…。というか、その場は入学式っていうよりも「今日って小学校の運動会?」ってラインナップ
でありまして。両親はもとより、それ以上の尊属まで連れてきているヒトもたくさんいたぞ。
それゆえ「運動会状態」なんですが…。
ま、そんなことはどうでもいいか。
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新入生たくさん・ゾロゾロ… | 入学式が行なわれる講堂 |
誘導にしたがって、入学式が行なわれる講堂へGO。昼間の学生さんは一階へ。
通信教育部は二階へって振り分けでした。二階へ上ると、物凄い満員御礼。それでも
奥の方にはまだ席がありますって職員のヒトが云っているので、行って見ると確かにありました。
そこで一番てっぺんの席を確保して式が始まるのを待ちます。
ぐるっと見渡せば、この席から見て、黒髪のヒト少なし。いや、茶髪とか金髪だとかいうんじゃなくて、
白髪が多いんだわさ(笑)私なんて「最近生え際に白髪増えたよなあ」なんて思っていたけどまだまだ(苦笑)
中にはロマンスグレーを通り越して、総白髪って方もたくさんいて、流石は通信教育部って
感心しちゃうくらいでした。
もともと私は文学部史学科なんて学部学科だったため、教室にもお年を召した方(平たく言えば年寄り)
がたくさんいたので、大学に年寄りがいても別に普通だったんですけど。
それでも法政の場合は、通信教育部に法学部・文学部・経済学部が
あったために、十代〜還暦以上まで幅広く取り揃えておりますって感じだったけど。
奈良大学の通信教育部は「文化財歴史学科」一本のみ。ちゅうわけで、
ここはもう完璧、平均年齢高い!私なんてまだまだコワッパでございますな雰囲気。
そんなことを考えていたら、時間が来て開式です。
開式前の緞帳の下りているステージ
一堂起立して「礼」して着席。その後偉いヒトの話を聞くたびに「新入生起立!」の号令が
かかるのですが、私の周囲のヒトは立ちません。その時になってようやく気が付いたのは、
ここは保護者のヒトも座っていたのでした。どうりで、年齢高いわけだ。
保護者は、講堂内ではなく、別室を設けてそこでビデオ画像を見ながらの参列って
説明が講堂前でされていたので、てっきりここにいるのは全員、通信教育部生だと
思っていたんだけど。ちゃっかり座り込んでいる保護者もいたってワケね。
式が始まってもくっちゃべっているオバちゃんと息子とか、
式典の最中に起立の号令にも従わず、写真取りまくっているヒトとかいろいろいたけど、
あれも保護者・家族の類か…。(あれが、通信教育部生かと思ったら、先行き不安だったけど>
スクーリング時のことを考えて、ね)
ちょっと安心です。(てか、式典中のマナーは悪いぞ>私語親子)
全員起立!
その後学長のお話だとか(奈良奉行のお話でした)、エライヒトのご紹介だとかがあって、
新入生代表の宣誓と、在校生代表の女子のお言葉。どちらも女性だったのは、
やはり時流の流れかな>女の方が賢いんだということの証明(笑)
もしかしてここって奈良女子大かと錯覚させる出来事でもありましたが、
法政の卒業式の総代も女子が多かったもんな。ちゅうことで、女の子頑張る!の図なのでした。
なんでも、今期通信教育部に入学した人数は、414人だとかで…。
思っていたよりも多い。入学試験選考料が×円で、編入選考料が◎円、授業料が△円だから…え〜っと、
とかそろばんを弾いてしまったのは、なにも私だけではあるまい(苦笑)
さすがは、奈良大学。その名前と、立地条件と、内容でこれだけ集められるんだ。感心感心。
そして、無事入学式典は終わり、それぞれ学部ごとに分かれての説明会が行なわれることに。
まず、通信教育部が移動することになりました。それでも動かないヒトが多かったのは、
やっぱり保護者が多かったってことかと。
一階には学部生が着席してました
しかしさー、娘息子の入学式に来て、今時のオトナ、もとい、今時の親ってビデオカメラ回すのね。
小学校の運動会みたいに(爆笑)幼稚園とか小学校ならともかく、大学生にもなったムスメムスコの
晴れ姿ってビデオに撮りたいものなんかなあ…。あたしに子供がいないからそういう衝動は判らんのだけど。
ちびたの頃の映像を家族で見たり、迷惑がられながら他人に見せたり(!)するのって、
まだ判るんだけど、自分よりデカイ息子のビデオって撮るのはともかく、繰り返し繰り返し見たりするのかなあ
と思ったらかなり笑えた(ははは)『うちの息子の入学式なんですよお』とか他人に見せたりするのかなあ、
しないよねえ…するかなあ、いまどきの親は(苦笑)
なんてことを考えながら、係のヒトが先導してぞろぞろ集団で、別の大教室を目指し歩く姿は、
やっぱりそれでも平均年齢高しの集団(笑)
これぞ「奈良」「歴史」「文化財」ってのをウリにしている大学だけありますって納得。
しかし、校舎ってこれしかないんだよね?
ちとこじんまりかな?これで全員納まっちゃうのか…と妙な感心。敷地内の中央には広い水場があって、それを
囲むように校舎が建っていますが。この造りはますます、テーマパークとか、遊園地とか、そういった
類なのではないかと…。その水場では、近所のお子様とおぼしき子らが、歓声をあげて遊んでおりましたが…。
近所の公園かなんかと勘違いしてんじゃないの?(それでも一向に構わんけど>わたしは)
スペイン村とか、オランダ村とか思い出しちゃったよ
無駄な空間…もとい、ゆとりの空間
そして別の大教室に通信教育部生が一堂に会し、ガイダンスを兼ねて、学校周辺の遺跡・史跡の紹介など
を聞きました。
もらったプリントの史跡には、ほとんど行ったことがあるのだけれど、
高の原の駅前にも遺跡があったのには驚き。
(驚くには値しないけど>ここは奈良だし。どっか掘れば、何か出るのは当たり前)
県外からお越しの方は熱心に話を聞かれていましたが、私は
地図を見ながら、本学に通うのはどのルートが一番楽かななんてことも考えたりしました。
もらった書類入れの中には、奈良の観光ガイドマップも入っていて、結構笑えた。
これは県外から来たヒト向けなんだろうけど。
しかし、この場で気になったこと。私の両脇の人たち、ものすごくうるさかった>私語多し。
カルチャーセンターならともかく、卑しくも最高学府、大学で勉強するって気構えで
来ているのならば、ヒトが話しているときは、ちゃんと聞くって態度で臨んでほしいもんです。
私の左どなりは八十近いと思われる女性と六十オーバーの女二人連れ。
お話の内容とはまったく関係のないことを、思い出したようにボソボソしゃべっていたし。
私の右は、オトコ二人連れで、歴史上の自分の好きな分野の自説を延々としゃべっていそうなタイプで。
誰も、あなたの話を聞く時間ではないのですが…といった感じ。
スクーリングの時にこういうヒトの隣にあたったら、キツイな…(しょぼーん)
ガイダンス後は、自由解散。学校施設は開放されているので、見学は自由ということで
今年できたばかりの通信教育部棟を見学しに行くことに。自転車置き場の奥に、
出来たてのホヤホヤの新校舎。
通信教育部棟は、入って右手が学生ホール?
その左奥が教室で、右手がその展示室。
ここだけでもかなり価値あるよな〜って感じ。
この建物内で授業したりするのか、講義室も一列ずらっと並んでおりました(そこはまだ
立ち入り禁止テープが
張られていて立ち入り禁止でしたが)地下一階、地上二階のなかなか豪華な建物です。
入って正面奥の展示室には、奈良の江戸末期から明治・大正・昭和にかけての地図や
ガイドブックなどが並べられていました。
奈良大学はこういう文化財の収集もやっていて、各種初版本など持っていると
自慢していたなあ〜。(アダム・スミスの『国富論』初版とかね)
かなりのコレクターというか、蒐集家と見た(笑)
通信教育部棟内の展示室 地元のガイドブック屋さん保管資料も多数
おしゃれな自動販売機(どうやって使うのかわかんなかった…^^;;)
オープンデッキ(おっしゃれ〜♪)
後は勉強に欠かせない図書館など見学。
ここの図書館は迷路のようになっていて(笑)欲しい本を探して、上へ下への大騒ぎです。
かなり広いので場所の確保は大丈夫そうだし。
ここの蔵書数&奈良関係の本も充実しているから、ここの本が借りられるようになれば
お勉強も大丈夫そうです(←大謎)奈良大に通学していれば「奈良市立図書館」の本も
借りられるようになるから(奈良市に住んでいるか、通勤・通学しているヒトしか
本は借りることができませんので)
それもメリットだし。良いことだ〜!
ということで、入学式を終えて帰宅の途に付きます。
自分の家から通える場所に大学がある生活なんて久々なので、いいなあ〜と思うことしきり。
来るときはダンナに車で送ってもらいましたが、自力で通学するためには、電車とバスを乗り継いで…。
というのは面倒なので、奈良大の裏門から近鉄西大寺駅まで歩いてみたら、25分ほど。
近い近い(^^)ってことで、徒歩通学でも大丈夫という確信を持ち、帰りました(健脚家でございます)
これから始まるお勉強ライフ楽しみでございます(^^)
(05.04.27)
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